平成20年(2008年)の10月4日(土) 掛川市中 八坂神社祇園祭り 宵宮 戻る
・中地区に鎮座する八坂神社。応徳2年(1085年)創建と伝わります。 ・中小学校の北側、
田ヶ池の丁度西あたりで4台と会いました。
時間は15時の少
し前くらいです。
・先頭は高塚地区さんの「多久美」。崩し文字が微妙
ですが多分「多」かなあと思います。
・側面から。高欄の漆まで螺鈿が入っています。電源はエンジンではなく ・「ずり棒」があり
ませんね。こうして見ると支輪(中地区では「だいわ」と
バッテリーですね。 呼ぶそう
です)から上ががっしりした印象です。
・続々とやってきました。
・下方地区さんの「志組」。
・側面から。中地区4台の中では最も横須賀寄りの雰囲気ですね。 ・やはり「ずり棒」
はありません。
・次いで公文地区さんの「久組」。今年改修したと聞いて
います。
・側面から。やはり頭一つ気持ち大きい気がして圧倒されます。 ・もちろん?「ずり
棒」はナシ。
・最後は毛森地区さんの「希ぐ美」。平成17年(2005年)
に改修したそうです。
・彫物が印象的な側面。4台の中で最も背丈が大きいですね。 ・後方より。当然?
「ずり棒」はありませんでした。
全体的に見て大きめの一本柱万度型屋台です。ただ4台共に製作年代も屋台運行開始時期も古
く、当地区オリジナルに近い型式
なのかもしれません。諸文献によれば「サンシャ」「ダイ」「ヤタイ」などと呼ばれているそう
なので、あながち的外れではない
かな?と思っています。
花についてですが、大花の花が染め紙そのままで竹に留めてあったり上花が垂れ下がりであっ
たりと、これまた他ではあまり
見られない方式です。夜になるとこの花が外されて「提灯万燈」に変わるそうですが、これはま
た来年以降ということで。
だし飾りは4地区共シンプルに「松」と「国旗」ですが、この松は神様の依代とされていて、
日曜日、本祭りの夜になると
各車は神社に練り込み、祇園囃子を演奏後にヤタイを解体し、だし飾りの松を降ろす「松降り」
という神事があります。
中地区八坂神社における一連の祇園囃子及び祭礼行事は県の指定無形民俗文化財に指定されて
おり、ビデオや文献が発行されて
いますので興味のある方は最寄の図書館などで資料を紐解いてみて下さい。